Suspention


Caterham Super seven サスチューニング及びメンテナンス

Sevenの最大の魅力は1に軽量ボデー、2に軽快なハンドリング、3にトルクフルなエンジン,その3つの魅
力を支えているのがフロント及びリアサスペンション。固すぎず柔らかすぎず尚且つ遊びの無いしなやかな
サス作りが基本です。

セブンの場合ドライバーは車体の旋回軸よりもかなり後方に位置します、そのためリアサスペンションの
状況をよりリアルに体感できるのは大きなメリットであり且、未熟なドライバーには厄介なことです。つまり
コーナーリング時、リアの左右どちらかに荷重が移り始め移りきり車重が載るまでの時、ここで許容範囲
以上の荷重を与えてしまうとサスペンション側が吸収しきれずブレイクしてしまいます。
この一連の動作が短時間に起こるためドライバーはカウンターを当てるのが遅れスピンモードに陥ってし
まい、それをなんとか止めようとして更にお釣をもらってしまう。ドラテク側から言えば起こり得る状況を予測
して適切な処理を瞬時に行う(ここでは早めにカウンターを当てる)と言うのが正解では有りますが、
<車両側をどの様にセッティングしたらブレイクしにくくなるか>また、
<遅らせる事が出来るか>についても含め考えてみましょう。



その1) フロントサスペンションの点検


ショックアブソーバー
 標準のサスペンションにはSUPAX、Bilstein等使われますが、そのほとんどがへたりによるストローク
 不足になっている場合をよく見ます。これは静止状態にて確認出来ます。
 ショックアブソーバーのシャフトの長さが20mm以上が理想で、
 10mm以下になっているものは経たりが始まっています。
 この状態だとバンプ(縮み側)のストローク不足
 により突き上げが激しく、よりアンダーの強い方向になってしまいます。
 また,オイル滲み・ガス漏れ等が確認できる場合、シャフトにこすり傷等が確認できる場合は
 ショックアブソーバーのOHまたは交換時期です。

ハブベアリング
 静止状態でタイヤの上部を前後に揺する事でベアリングのガタを点検出来ます。
 特に車高を落とした車・キャンバーをつけた車・ハイグリップタイヤ装着車などは注意が必要です。
 コーナーにて荷重のかかったハブが異音を発することもハブベアリング不良と考えられます。

ブッシュ
 低年式の車輌で通常のゴムブッシュを使うタイプは劣化の進みが速いので常時点検して下さい。
 高年式のタイプでブッシュがカラーに圧入されているタイプはそれほど痛みませんが車検ごとの
 点検でいいでしょう。
 しかし、年式によりアッパーアーム側のスタビライザーブッシュがすぐに劣化擦る物があるので気を
 つけてください。

スタビライザー
 低年式及びClassicでスタビブッシュがアルミのリジットの車はグリスを切らすとバーが
 折れやすくなります。アルミリジットマウントブラケットの隙間のガタも重要点検項目です。
 この対策のためのブラケット及びサポートアームのSETが用意されているのでお薦めです。

LEDA sus kit


その2) スプリングの選択

 
 スプリングを変更する場合ショックアブソーバーが車高調整タイプであればコーナーウェイト調整
 することで以下のメリットがあります。

   A 
ドライバーの体重を考慮に入れた各タイヤ荷重
   B 
ブレーキング時の姿勢安定化
   C コーナーリング時のアンダー・オーバーステア対策
 また、設定に関してもスプリングレート及び、自由長が選択できるので今後のセッティングに大いに
 役立ちます。
 それには日本製のKg/mm・TEIN製がお薦めでしょう、正確さ,クォリティーともに最高です。

 
 
大変見にくいのですが
自由長180・200・220
レート3.6kg〜14kg
30種類以上の中から
選べます。

(kg/mmカタログより)

 
その3)リアサスペンションのモデファイ

 リアサスペンションにはフロントサス以上に充分なストローク量の確保が重要です。
 しかし、リアフェンダー内という限られたスペースの中での話ですからおのずから限界はありますが
 まずはその車輌のストローク量がどれほど有るか調べます。
 静止状態でショックアブソーバーのシャフトの最下部にタイラップを巻き、走行後タイラップの位置が
 何処まで持ち上げられているかを確認すると簡単にわかります。
 要するにタイラップとシャフトの上端部の隙間が充分残されていれば合格ですが
 ここの隙間がまったくない場合は<フルバンプ>であり絶対に避けなければなりません
 また、1〜2センチであっても路面状況などによりフルバンプの可能性があり危険です。
 
 車高調整などでモデファイをする場合、プリロードを変えず調整するのが理想です。
 私の場合、少しオーバーステア気味にはなりますがリアの車高はフロントよりも上げ気味に
 セッティングし、ブレイクしても充分なストロークで吸収させ、また時間を延ばしドライバーが対処しやすい
 ことを心がけています。
  また、セヴンはドライバーの体重が右のリアタイヤに集中してしまいます。(右ハンドル車の場合)
 コーナーウェイト調整により左フロントに荷重を移すことは大変よい効果が見こまれます。

その4)グリスアップ

 サスペンションには数ヶ所のグリスアップポイントが有ります。
 ニップルよりグリスガンを使用し5.000km毎に行ってください。
 レース車輌の場合は毎レース事か好ましく、つい忘れがちな作業です。
 この時のハブグリスはマイクロロン ハイテンプ グリースがもっとも優れていて、
 寿命が格段に延び安心です。
   Microlon higt temp grease
イル漏れ
やすく
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